東京五輪で兄妹そろって金メダルを獲得した柔道界のスター、安部一二三選手と安部詩選手。
「どうすれば、あんな立派な兄妹が育つの?」と思った方も多いはず。
実は、華やかな表舞台の裏には、安部家ならではの教育方針がありました。
今回は、メディア取材や過去のインタビューをもとに、安部家の子育てルール5つをご紹介します。
ルール①「やると決めたら、とことんやらせる」

両親は、柔道を「やらせた」わけではありません。
一二三さんが小1で柔道を始めたとき、父・浩二さんはこう考えたそうです。
「やりたいならやらせてみよう。やるなら途中で投げ出させない。」
この姿勢は詩さんにも引き継がれ、小学校1年で自然と柔道を始めました。
「やると決めたらとことんやらせる」…この覚悟が、継続力と根性を育てたのです。
ルール②「比較しない、兄妹それぞれの道を尊重」

兄妹で金メダル。聞けば華やかですが、両親は兄妹を比べないことを徹底していたといいます。
「一二三には一二三の、詩には詩の個性がある。」
成績でも勝敗でもなく、それぞれの「努力の過程」を評価していたとのこと。
結果に一喜一憂せず、自分のペースで伸びる土壌を作っていたのですね。
ルール③「負けから逃げない心を育てる」

安部家では、負けた試合のあとこそ、親子の対話が多かったそうです。
「なんで負けたと思う?」「何を次に変えたい?」――
「親が答えを出す」のではなく、子ども自身が考える力を伸ばしていたのが特徴です。
悔しさをバネにできるメンタルの強さは、こうした積み重ねから生まれていたのですね。
ルール④「食事は身体をつくる時間。心も整える」
アスリートの家庭らしく、食事は徹底管理されていました。
栄養バランスはもちろんですが、それ以上に「家族そろって食卓を囲む時間」を大切にしていたそうです。
「今日の練習どうだった?」「身体、疲れてない?」
そんな会話が毎日繰り返され、身体と心のケアを両立していたのです。
ルール⑤「親も本気の応援団である」
試合には必ず足を運び、負けても勝っても全力で拍手。
勝敗を超えて、「頑張る姿そのものを認める」ことを、親として一貫していたそうです。
安部一二三選手は過去のインタビューでこう語っています。
「両親はずっと応援してくれてた。あの声援が力になる。」
親が“プレッシャーをかける存在”ではなく、“味方でいてくれる安心感”が、どれほど心強かったかは想像に難くありません。
まとめ
安部家の子育ては、特別なスパルタでも、教育マニュアルに沿ったものでもありませんでした。
共通していたのは、「子どもを信じること」、そして「家庭が一番の味方であり続けること」。
金メダルは、一日にしてならずですね!