2025年7月、参議院選挙が行われました。「与党が過半数割れ」「総理交代の可能性」などのニュースが飛び交い、「え?石破総理大臣が変わるの?」と疑問に思った人も多いはず。
この記事では、参院選の基本的な仕組みから、総理交代の可能性までを、分かりやすく解説します!
参院選の仕組みとは? 2票制で「人」と「政党」を選ぶ

参議院は、衆議院とならぶ日本の国会の一部で、全体で248人の議員がいます。
任期は6年で、3年ごとに半分の約124議席を選びます。
選挙では「2票制」といって、2種類の投票があります。
投票の種類 | 選ぶもの | 書く内容 | 特徴 |
---|---|---|---|
選挙区 | 候補者(人) | 候補者の名前 | 地域ごとに議席数が異なる |
比例代表 | 政党 or 候補者 | 政党名または候補者名 | 全国で得票数に応じて議席が配分される(ドント方式) |
この2つの票で「この人に頑張ってほしい」「この政党の方針に賛成」という気持ちを国会に届けることができます。
2025年参院選の結果はどうだった?
今回の参議院選挙(2025年7月20日投開票)では、与党(自民党+公明党)が過半数を失う可能性が高いと報じられました。
実際の出口調査や各メディアの報道によると、与党は議席を大きく減らしており、参議院での主導権を握るのが難しくなっています。
特に注目されているのが、石破茂首相率いる政権が「衆議院でも過半数を持たない少数与党」であるという点。
今回、参議院でも議席が減れば、国会全体で法案を通すのがますます難しくなり、政権運営に大きな支障が出るとされています。
衆議院は任期4年で解散あり、民意をすばやく反映する「政治の中心」。一方、参議院は任期6年で解散なし、法律をじっくり審議する「良識の府」とも呼ばれます。どちらも国会の一部ですが、総理大臣の選出や法案の可決で衆議院がより強い権限を持ちます。
総理大臣はすぐに交代するの?
ここで大事なのは、「参院選だけでは総理大臣はすぐには変わらない」ということです。
なぜなら、総理大臣を選ぶのは最終的には衆議院だからです。
憲法では参議院にも選出権がありますが、実際の政治では衆議院の多数派が総理を決定づけます。
ただし、以下のような状況が重なったとき、首相交代の可能性が高まります。
- 与党が参議院でも過半数を失う
- 国会での法案審議が行き詰まる
- 世論や党内から責任論が強まる
その結果、首相が辞任したり、自民党内で新しい総裁(=次期総理)を選ぶ流れになることがあります。
与党と野党が入れ替わる(政権交代)の仕組み

よくある誤解に、「与党が参院選で負けたらすぐに野党に政権が渡るの?」というものがありますが、これは間違いです。
政権交代が起こるためには、衆議院選挙で野党が多数派になる必要があります。
状況 | 説明 |
---|---|
今回の選挙 | 参議院の半数のみが対象 |
政権交代の条件 | 衆議院選挙で野党が過半数を取ること |
総理が変わる可能性 | 与党内での交代や首相辞任により可能性あり |
つまり、参院選で与党が負けても、すぐに野党が政権を取るわけではありません。
ただし、政治の流れを大きく左右する重要な選挙であることは間違いありません。
まとめ
2025年の参院選は、与党が参議院で過半数を失う可能性が高まり、石破首相の政権運営に大きな影響を与える結果となりました。
総理大臣の交代が「すぐに起きる」わけではありませんが、政治の方向性を変える分岐点であることは確かです。
この機会に、選挙の仕組みや国会の働きについて、家族や友達と話してみるのも良いですね!
知ることが、未来を選ぶ第一歩になります。