Netflixで2024年11月14日から世界配信がスタートした話題作 「さよならのつづき」。
ドラマのストーリーの鍵となるのが、心臓移植による記憶の転移という斬新なテーマです。
生田斗真さん演じる中町雄介が事故で帰らぬ人となり、その心臓が坂口健太郎さん演じる成瀬和正に移植されることで記憶が共有されるという設定に、多くの視聴者が興味を引かれていることでしょう。
では、実際に心臓移植で記憶が転移することがあるのでしょうか?
心臓移植で記憶は転移する?
結論から言うと、科学的に完全な証明はされていないものの、臓器移植による記憶転移の報告例は存在します。
臓器移植を受けた患者が、ドナーの趣味嗜好や記憶に似た感覚を体験するといった現象です。
特に心臓移植患者に多く報告されています。
具体的には以下のような事例があります。
- 味覚や嗜好の変化
肉が苦手だった人が、移植後に肉を好むようになった例。 - ドナーの記憶に基づく夢
移植後に見知らぬ場所や人が登場する夢を頻繁に見るようになった例。
「さよならのつづき」ではコーヒーがその例ですね!
記憶転移の科学的に解明されている?
この現象については、科学的な解明はまだ進んでいません。
ただし、いくつかの仮説が存在します。
心臓のは「第二の脳」
心臓は単なる血液を送り出す器官ではなく、多くの神経細胞やホルモン受容体を持っています。
そのため、心臓が一種の「第二の脳」として感情や記憶に影響を与える可能性が指摘されています。
新しい感覚が現れることも
臓器移植後、免疫系や体内の神経伝達物質に変化が起こることで、新しい感覚や記憶のようなものが発現するのではないかという説もあります。
記憶転移はどのくらいの頻度で起きる?
心臓移植が広く行われるようになった1980年代以降、数百件以上の記憶転移の報告があります。
しかし、これは臓器移植全体のわずか0.2%程度と、非常に稀なケースです。
まとめ
- 「さよならのつづき」のように心臓移植による記憶転移は、報告例があるものの科学的な解明は不十分。
- ドナーの趣味嗜好や記憶に似た感覚を体験するケースが少数ながら存在。
- 現象の原因については「超常現象」や「心理的影響」など様々な見解がある。
ドラマを楽しむだけでなく、心臓移植と記憶転移というテーマを深掘りすると、物語がさらに面白く感じられるのではないでしょうか。
「科学では証明できない不思議な世界」が現実にも存在するのかもしれませんね!
心臓移植の記憶転移についてはこちらの記事でも解説されていましたので、気になる方はご覧ください。