1970年に開催された大阪万博は、「人類の進歩と調和」をテーマに、未来技術のショーケースとして注目を集めました。
当時は「夢の技術」として展示されたものの中に、実はその後の暮らしの中に取り入れられたものも多くあります。
この記事では、万博で人気を博した展示やアイデアを振り返りつつ、「当時はSFだったけど、いま役立っているもの」について紹介したいと思います!
大阪万博1970で話題を呼んだ技術・展示

携帯電話・スマートフォン

ワイヤレステレホンの展示は、後の携帯電話発展のヒントと語られています。いまではスマホは世界中で使われ、音声・データ通話・映像通話・アプリなど多機能を統合した端末となっています。
テレビ電話的な機能も、Zoom・FaceTime・Web会議等で日常化していますよね!
電気自動車(EV)

展示されたEVの考え方は、現在の電動車普及の流れと合致します。
実際、世界各国でEVが普及しつつあり、充電インフラや車両性能も大きく進化しました。
今では街中でも電気自動車をよく見かけますよね。
膜構造・空気膜建築
当時のエアドーム展示で使われた膜構造技術は、その後の建築・施設設計にも影響を与えたとされます。
例えば、仮設スタジアムやドーム屋根構造における膜材利用、軽量かつ広がりのある屋根構造の建築応用などがあります。
動く歩道(トラベーター)

三菱未来館では「トラベーター(moving walkway)」が導入されており、来場者が館内の移動を動く歩道で体験できるように設計されていました。
このトラベーターは、全長約152m、速度は毎分16mほど(時速に換算すると約1kmにも満たないゆっくりした速度)で動いていたと言われています。
当時、未来館では複数の部屋を動く歩道でつなぐ構成とし、「50年後の日本」をテーマにした展示の流れをわかりやすく見せる仕掛けのひとつとして利用されていました。

こちらも今では空港や駅など、さまざまなところで使われていますね!
その他、発展・検討されたけれど実用化が難しかったもの
「人間洗濯機」に関しては、実用的に一般社会に定着したとは言い難いという見解もあります。
当時の技術コンセプトとしての展示アイデアは、そのままだと現実性・安全性・衛生面で課題が多かったようです。



今回の万博でも登場していましたよね!実用化されるのでしょうか・・・!
まとめ
1970年の大阪万博で話題になった「夢の技術」の中には、いま私たちの日常生活を支える技術に進化したものもあれば、未だ実用化に至らない発想もあります。
しかし、展示や未来予測として示された ものは、技術革新の土台になってきたと言えるでしょうね!