元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが、2025年1月29日にフォトエッセー『透明を満たす』(講談社)を発売しました。
本書は、彼女が経験した壮絶な出来事やPTSD(心的外傷後ストレス障害)との闘い、そして新たな人生への決意を綴った一冊です。
発売前から大きな注目を集め、発売後には多くの読者がその内容に衝撃を受けたと語っています。
この記事では、エッセーの内容や読者の反響について詳しく紹介します。
渡邊渚のエッセー本の内容は?
渡邊渚さんは2023年6月に体調を崩し、7月から休養。その後、8月末にフジテレビを退職しました。
退社後のインタビューでは、「PTSDは生命が脅かされるような出来事がきっかけで起こるもの」と語り、詳細は明かせないものの、相当な精神的苦痛を経験したことが伺えます。
また、PTSDの治療のために服用していた薬の影響で髪が抜け、一時期は短髪にしたことも告白。
そんな、彼女が経験した壮絶な日々を綴った一冊です。
エッセーの中には、心の弱い人には読み飛ばすよう促す注意書きがあるほど、彼女の心理状態が赤裸々に綴られています。
具体的な内容はこちら。
長編エッセイと写真
- 書き下ろしのエッセイと、新境地を感じさせる写真で構成されている。
- 27歳の今の自分をすべて出し切る意気込みで執筆。
生きづらさや病と向き合うテーマ
- 生きづらさを感じる人、病と闘う人、その支える人たちに向けたメッセージが込められている。
- PTSDを含む精神的な苦しみについての考察がある。
被害体験とその後の心境変化
- 過去のトラブルや被害体験を経て、どのように心境が変化したのかを綴っている。
- 他者からの悪意や誹謗中傷に対する苦しみと、それを乗り越える過程が描かれている。
人生観・死生観についての考察
- 過去の出来事を通じて「後悔のない人生を送るには何が必要か」について考えさせられる内容。
- 「生きる意味」や「自己実現」について深く掘り下げている。
PTSDに関する記述
- PTSDに関する自身の経験や克服への道のりについて語られている。
読者へのメッセージ
- 自分の人生を生きることの大切さを伝える内容。
- 「自分の身は自分で守る」「他人の意見に流されない」といった教訓的な要素も含まれている。
- 「困難に直面したときにどうすべきか?」という指針を提示。
社会への問題提起
- 週刊誌やニュースの報道のあり方について
また、今回PTSDになったきっかけともなった事件の日についても書き記しています。
エッセイの中では、事件のあった日を「雨の日」として言及。
レビューでは「色々と考えさせられた」「魂の叫び」「被害の内容がひどい」「あまりに凄絶」「生々しい記録」などのコメントが上がっていました。
PTSDなのにグラビア?
発売前には「PTSDの人間がグラビアをやれるわけがない」との批判が一部で巻き起こりました。
しかし、渡邊さんは「病気になる前からグラビアの仕事をしていたため、写真を撮られることに抵抗はない」と説明しています。
本書のフォトパートは、新たな自分を表現する場として撮影されたものであり、決して病状を軽視しているわけではないと強調しています。
実際に本を読んだ人々からは、「被害の内容の酷さに戦慄し、彼女の意志の強さに感銘を受けた」との声が多数寄せられました。
一方で、「PTSDを理由に諦めたくなかった」という彼女の言葉に対し、「本当にPTSDならこんなに早く回復するのは不可能」との批判も見られます。
読者の反応は?賛否両論あり
発売後、Amazonには多くのレビューが投稿され、賛否が分かれました。
肯定的な意見
- 「読むと壮絶だった。共感できる部分が多かった」
- 「核心に触れる事実描写はないが、心の動きが生々しく伝わってきた」
- 「誹謗中傷している人は全員読むべき。これを読んでも変わらないなら、人の心がない」
否定的な意見
- 「PTSDの人がグラビアをすることに違和感がある」
- 「この人は承認欲求が強く、表舞台に戻りたかっただけでは?」
- 「PTSDを誤解させる可能性がある。こんなに簡単に克服できる病気ではない」
渡邊渚はなぜエッセー本を出版した?
渡邊さんは、本書を「生きづらさを感じている人や病と闘っている人、それを支える周囲の人、同世代の女性たちに届いてほしい」と語っています。
5万字を超える長編エッセーとフォトパートで構成されたこの一冊には、彼女の思いが詰め込まれています。
また、彼女は「SNSで心ないコメントを受け、話せないことや理解されないことが苦しかった」とも述べています。
本書を通じて、同じような経験をした人々に寄り添い、励ましを与えたいという願いが込められています。
まとめ
渡邊渚さんのフォトエッセー『透明を満たす』は、彼女が経験した壮絶な日々を綴った一冊であり、多くの読者に衝撃を与えました。
PTSDとの闘いを描きながらも、新たな人生への決意を表現した本書は、賛否両論を巻き起こしています。
批判の声もある一方で、「彼女の強さに感銘を受けた」「共感できる部分があった」との肯定的な意見も多数見られます。
気になる方は読んでみてください。